高まるミールキットの需要に量と質で応えるグリンリーフの挑戦[ニュース拾い読み]

農家の独自性を追った日本経済新聞の記事(編集委員・吉田忠則執筆)。

農家の収益性を高めるため、農業法人グリンリーフ(群馬県昭和村)が取り組んでいるのがミールキット。

食材のカットなど加工を施した一式をセットにした商品で、グリンリーフでは約40種類の料理に対応したパッケージをそろえている。

同社は関連会社を含めて売上高が50億円という大規模な農業法人で、そのスケールを活かして大手食品メーカーとは違う商品開発を重ねているという。

つまり、従来のような単一品種の大量収穫で売上を確保するのではなく、ミールキットを欠品させない多品種栽培を年間通してというスタイルにシフトさせ、価格競争に巻き込まれない戦略をとっている、ということだ。

こうした柔軟性は、野菜自体の鮮度にも反映され、商品力を高める好循環を生む。

さらにグリンリーフが取り組んでいるのは、消費期限の延長で、現在の一般的な消費者に届いてから翌日までというものを、6日後までとできるよう開発を進めているという。

こうした試みを実現するため、同社は2024年10月に新たな食品を稼働させる予定で、来年の年末ぐらいには消費期限の延びたミールキットを購入できるようになっているかもしれない。

一次品を完全に加工しているわけではないので1.5次という感じなのかもしれないが、フードロス対策的にも効果がありそうで、SDGsな期待値の高い試みだと感じる。

続報にも期待したい。

投稿者: tori_ichi