二日酔いの頭の痛さがそう思わせるのでしょうか、「お酒を飲むと脳細胞の破壊が加速される」という説がまことしやかに流布されていましたね。
私もけっこう信じていたのですが、「じゃあ、飲み続けて80歳ぐらいになったら脳みそが豆粒大ぐらいになっちゃうの?」と、ちょっと違和感を感じないでもなかったことはたしか。
まぁ、飲んでると「どうでもいいか」と追究をやめちゃってたわけですが(笑)。
しかし、この説、デマだったという記事が出ていました。
もちろん、アルコール摂取はカラダのいろいろな不調を起こす原因になるというのは確かな話。
しかし、脳細胞をどんどん破壊していく、というのは「脅し」にすぎなかったというわけです。
その背景には、20世紀初頭の禁酒運動が関係していたとか。
アルコール依存症を考えると、飲酒が正常な思考を壊していくイメージは受け入れられやすかったのかもしれませんね。
ただし、肝臓で処理しきれなかったアルコールは脳に達し、ニューロン端末の樹状突起組織にダメージを与えることは事実だそうです。
酔っ払って非常識な行動を取るのは、これが原因のようですね。
でも、ニューロンは回復するそうなので、飲み続けなければ脳みそが減っていくということは避けられるわけです。
結局、飲み過ぎはダメということになるのですが……。