農業では、品種や土壌などの改良によって、飛躍的に“商品の価値”が向上してきました。
それに対して流通面での改善は遅々として進まず、逆に景気回復の遅れや人手不足が足かせになったりしている感もあるぐらいです。
つまり、いくらいい農産物を生産できても、それを消費者にどうやって届けるかをなかなか解決できないというのが、こんにちの農業の根深い問題だったりすると言えるでしょう。
それを大幅に改善できそうな、画期的なニュースが目に止まりました。
これまで、集荷された農産物は、主に流通をサポートする農協が販売先を振り分けていました。
この振り分け作業は、どんな農産物がどのぐらい集荷されるかによって変わるので、実際に農作物が集荷場に来てから決めることになります。
その作業は主に販売先ごとの数量を決めるのに2時間、それで終わらず、その数量を運ぶための配車予定を組むのに8時間もかかっていたというのです。
これは驚き。
これが、サイボウズのアプリを導入することで、配車予定の作成が1秒で済むようになってしまったというのですから、驚きの二乗ですわ〜。
数量に応じた割り振りという分野は、勘や経験よりもデータによる自動化が得意な分野。それをIT化して時短できるのであれば、こんなにいいことはありませんね。
特に「1日遅れれば品質ががくんと下がる」のが農作物。
1日短縮できるということは、市場におけるかなりのアドバンテージとなるだけでなく、消費者は新鮮な美味しい農産物を食べることができるわけです。
ぜひぜひ、こうしたIT革命が、農業の分野にも広まってほしいものです。