ウナギの蒲焼が食べられなくなるかもしれないという危機は回避できる可能性が高まってきた

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photo by Suviko

今年は土曜の丑の日を前にして台湾から空輸された鰻をキャビン・アテンダントが嬉しそうに抱えているというニュースを目にしなかったような気がする。

きっと、そんな雰囲気じゃなかったのだろう。だって、ウナギが食べられなくなるかもしれないという噂が席巻していたのだから。

そんな不安を覆すニュースを目にした。

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目覚めよ日本力 次世代技術:ウナギの完全養殖、実用化へ 「餌の謎解明」幼生の9割生育 – ITmedia ニュース

政府が肝いりで平成32年までにウナギやマグロの完全養殖を実現する方針を打ち出して、徐々に現実化しているというのだ。

大量生産されれば価格も下がって安定することが期待できる。天然資源への影響も心配しなくて済むようになる。

そういえば、NHKで麻布野田岩の親方のドキュメンタリーを放映していたが、名人と言われた先代は天然鰻が枯渇して養殖に切り替えなければならなくなったときに悩み、一時は店を休んでいたという。

しかし、養殖鰻に合った調理法を編み出して、見事に老舗の味を守ったのだという。

おそらく完全養殖に移行する際も、同じような意見が表出するだろう。しかし、蒲焼の味を守る職人の腕があれば、乗り越えられないことはないはずだ。

そしてまた、私たちはとろけるような蒲焼を気兼ねなく堪能できるようになる。

そう信じて、あと7年、楽しみに待つことにしようかな。

投稿者: tori_ichi